寒九の水(かんくのみず)一年の健康を祈って
寒に入ると、水もいっそう冷たくなり、川や池の氷も厚みを増す季節。寒の入りから9日目を「寒九」といいます。
この季節は気温が低いことから、「一年でもっとも水が澄む日」「この日に汲んだ水は腐らない」といわれ、汲み置きをして薬や料理に使う家もありました。
水の質がよく、一年の中で水がもっとも清らかで、「寒仕込み」の酒、醤油、味噌などは、寒の水で雑菌も繁殖しにくいうえ、発酵もゆっくり進むので、味に深みが出ると珍重されるようになりました。
一年の健康を祈って、寒九の水で美味しいお茶をいただきましょう。
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